地域バイオ育成講座 in 留辺蘂「地域ブランドセミナー ~白花豆ブランドを守るために」が11月24日(木)18:00から温根湯温泉の大江本家にて開催された。本講座はるべしべ白花豆くらぶ、留辺蘂商工会議所のご協力のもと開 催され、約30名が参加。

あさかぜ特許商標事務所の中山俊彦氏から「地域を輝か せるブランドの活用法 ~地域資源のブランド化取り組み事例」として講演があり、地域資源の知財化の取組が「地域を輝かせるキーステップ」であるとして地域団体商標、地理的表示保護制度(GI)が紹介され、「十勝若牛」「十勝糖彩」 などの身近な取り組み事例も紹介された。これらの登録経緯では地域団体商標で はブランドとしての周知性が登録の要件となり、メディアで紹介されること、品評会、イベントなどで紹介されたり賞をとることは大きく評価される。申請まで の取組、露出が重要であるとのことだった。

続いて、当会事業企画・運営委員の三浦主幹事が「ヘルシーDoに関する動向」について講演を行った。制度施行から3年を経過 し、認定品目は37社71品目を数え、その売り上げ実績や販売展開上のメリッ トが紹介された。また認定事業者で共同して行う制度・商品のPR「美人ランチ」 が好評で、複数企業で、あるいは地域全体で取り組むことで費用負担を軽減し高 い効果が期待できる事例は地域ブランド構築のヒントとなったのではないか。

最後に株式 会社アクトナウの杉山央氏より「クラウドファンディングを通じて、可能性への 挑戦!」と題してクラウドファンディングを利用したプロジェクトで新規製品開発や新事業の着手について講演があった。失敗を恐れずに「どこの誰のための何をするための」資金なのかをわかりやすく提示してプロジェクトに投稿するのがポイントという。70%くらいのアイディアで資金調達を始めて、マーケットの反応を見ることができるのがクラウドファンディングの特徴。集まるかどうかが、事業そのものの魅力や、出資に対するリターンとしての商品、サービスの魅力を測ることにもなる。クラウドファンディングでの資金調達成功の秘訣はキャッチ-なトップ画像にあると言い、閲覧に一定の時間を要する動画よりもわかりやすいキャッチコピーと写真の方が良い、など具体的な手法についても紹介された。

講演後は活発な質疑応答、意見交換と個別相談があり、白花豆関係者にも関心の高いセミナーだったようだ。